【Oudh】ウード(沈香):千年の時を経た神秘の香り
世界的に愛される神秘の香り【ウード】
ウードと耳にすると、著名な調香師が生み出した名だたる香水が頭に浮かび、その香りが同時に想起されます。Oudh、アガーウッド、沈香、イーグルウッド―。呼び名は様々でもその神秘的な魅力は普遍的です。2000年代に発表された高級フレグランスブランドによって世界的な注目を集めて以来、ウードは香水業界に革命をもたらした香料となりました。
現在ではウードを取り扱わないフレグランスブランドを見つけることは困難なほど、その魅力は世界中で愛され、高貴で厳粛な香りは、多くの人々の心を魅了します。
どのようにして沈香はできるのか
希少な天然香料の形成プロセス
東南アジアの熱帯地域で育つジンチョウゲ科の木、沈香樹。この原木になんらかの外的要因で傷がつき、その傷を治すために集まった樹脂が、数十年、数百年という途方もない時を経て変質します。自然が紡ぐ壮大な物語が、私たちが知るウードの香りなのです。
現在、ワシントン条約により無秩序な伐採は厳しく規制されており、良質な沈香はますます希少となっています。
日本における沈香の歴史
日本においても、その希少性は変わらず、沈香は長い歴史を持つ香料の一つです。
日本における沈香の最古の記録は、『日本書紀』にさかのぼります。推古天皇3年(595年)、淡路島に香木が漂着したという歴史的な記述があります。島民が偶然火にくべたところ、魅力的な香りが広がり、朝廷に献上されたと伝えられています。
また、年に一度、数十点の宝物が公開される正倉院に保蔵される「全浅香」「蘭奢待」も沈香です。歴史に名をはせた権力者たちが熱望し重宝する存在で、かの織田信長もこの「蘭奢待」を切り取ったといわれています。
お香でもよく目にする沈香にはランクがあり、より最高品質のものを伽羅と呼びます。
沈香、その香りに酔いしれる
地域が育む香りの多様性
沈香の香りは、ウッディで土っぽい基調に、ほのかな甘さと樹脂の要素が絡み合う、力強くも魅惑的な香りです。産地によって、その特徴は大きく異なります:
- ベトナム産:甘みのある香り
- インドネシア産:バルサミックでスモーキーな印象
- マレーシア産:ドライでクリーンな香り
- カンボジア産:独特の樹脂感
最高品質の沈香は「伽羅」と呼ばれ、香りを愛する人々に特に珍重されています。
セントカンパニーの香りへの情熱
伽羅を使用した香料はセントカンパニーにも存在します。弊社では、世界屈指の調香師によって創造された4000以上のフレグランスで香りの空間演出のプロデュースを行います。高品質の香料によって手掛けられたフレグランスは、現代のビジネスシーンにおいても比類のない価値を提供します。
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